フォントで個性を出してみませんか?

文書を作成するとき、どのようにフォントを選択していますか?
読みやすい文章や読みたくなる文章の作成には、フォント選びも重要な役割を果たしています。そこで今回は、近年話題のフォントについてご紹介します。

1.「Notoフォント」

NotoフォントはGoogleがAdobeと共同開発したフォントです。こちらの特徴は世界中の言語を網羅している点で、1,000以上の言語と150以上の書記体系があります。なかなか見慣れないタイ文字やインド文字、エジプトの象形文字まで網羅しています。また、これらのフォントが無償で提供されているということも特徴の一つです。英語圏のみならず、アジアやアフリカなど様々な地域へ向けた情報発信への利用が可能です。

2.「合成フォント」

和欧混植という言葉をご存知ですか。フォントには和文のフォントや欧文のフォントなど言語によって多数のフォントが存在します。この和文フォントと欧文フォントをあえて混在させて使用することで、より効果的に表現力を高める方法が合成フォント「和欧混植」という方法です。和文フォントの英数字も自然ではありますが、英数字部分には欧文フォントを組み合わせることで、より訴求力の高い文章を表現できます。海外企業が日本語の組版を作成する際、英語版のフォントイメージを活かし、全体の雰囲気を保つために用いられることがあります。

これらのフォント以外にも世界中には数えきれないほど多くのフォントが存在しております。近年では手書きの文字をフォントにできるサービスなども誕生して、注目を浴びています。企業の個性や特徴を伝える表現ツールの一つであるフォント選びのヒントとしてお役立てください。

英語の句読点、コロンとセミコロン

ネイティブにとってナチュラルで読みやすい英文を作成するために、日本人にはあまりなじみのない句読点、「:」(コロン)と「;」(セミコロン)についてご紹介します。

これらの記号は誰もが目にしたことはあるかと思いますが、使い方の決まりがあります。

●「:」(コロン)は、イコールのような役割、また箇条書きの前などに使用します。

(例)「つまり」、「すなわち」のように、イコールのような役割
・I have two brothers: Masa and Hiro.

(例)箇条書きの前
・Ingredients for cookies are:
-Flour
-Sugar
-butter

●「;」(セミコロン)は、対比性や関連性のある2つの文をつなぐために使用します。つまり、andやbutなどの役割と言えるでしょう。また接続副詞(however、therefore、thenなど)を使って2つの文をつなぐときも使用します。

(例)対比性や関連性のある2つの文をつなぐ場合
・I like reading books; she likes playing sports.
(私は読書が好きだが、彼女はスポーツをすることが好きだ。)

(例)接続副詞を使う場合
・I think; therefore I am.
 (我思う、故に我あり – デカルト)

弊社ではネイティブの翻訳者が対応しておりますので、今回ご紹介したような句読点も活用し、ネイティブにとって自然で読みやすい翻訳のご提供が可能です。
カンマやピリオドだけでなく、コロンやセミコロンも活用することで、読みやすい英文を意識してみてはいかがでしょうか。

英語圏でのマイナス表記をご存知ですか?

弊社ではIR資料の翻訳を多くお手伝いさせていただいております。その中でも今回は財務諸表を翻訳する際に、注意が必要な点をご紹介します。

日本では財務諸表において数字のマイナスを表す際に「△」が広く用いられています。しかし、日本以外の国では△はマイナスの意味として伝わりません。△の記号をマイナスとして表現するのは日本独自の文化のためです。

欧米では財務諸表でマイナスを表す際は一般的には括弧が用いられます。
例:「マイナス2.3%」の表記
日本:△2.3%
欧米:(2.3%)

英語版のIR資料内で日本形式の△を使用すると、正しい意味として読み取ってもらえないリスクがあります。また、英語圏ではパソコンで全角の文字が使用できないため、すべて半角文字が使われます。△も全角の記号であるため、△表記のままWebにアップした場合、文字化けしてしまい、欧米投資家に正しく見てもらうこともできなくなってしまいます。

弊社ではIRに精通したネイティブの翻訳者が対応しておりますので、このような文化についても読み手にとって自然で読みやすい翻訳のご提供が可能です。マイナスの表記以外にも英文のルールで不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。