伝わりやすい英文メールのポイント

テレワークが普及し、メールでのやりとりが増えている方も多いのではないでしょうか。簡潔で伝わりやすいメールを作成することは、同じく忙しいビジネスパーソンである読み手にとっても好印象を与えることができるでしょう。

今回は、英語でメールを書く時に注意すると、ぐっと相手へ伝わりやすくなるポイントをご紹介します。

■件名

件名によってはスパムメールと間違われたり、重要なメールだと気づかず読んでもらえない場合もあります。
メールの内容がわかるよう、
例えば、依頼の場合はRequest for ~、注文の場合はOrder for ~、急ぎの場合はUrgent: Request for ~、といったように簡潔かつ具体的に書くと良いでしょう。

■一番大事な情報は最初に伝える

納期やスケジュールに関わること等、重要なことは最初に書きましょう。

日本では最後に書くことが多いですが、英語圏では最初に重要なことを提示する文化があるため、文章の途中や最後だと見落とされてしまう可能性があります。

■内容はできるだけ簡潔に

日本では、要点だけの短いメールはそっけなく失礼だと考えがちですが、英語圏ではより簡潔であることが好まれます。

そのため、日本語メールでよくある「いつもお世話になっております。」などの慣例表現は不要です。

また、日本では失礼にならないよう婉曲表現を使うことがありますが、英語圏では失礼以前に正しく伝わらない可能性が高いです。ストレートに伝えるよう意識しましょう。

■日本と英語圏で違う表現

日本では「すみません」「申し訳ありません」といった表現を軽い意味合いで使いますが、英文で多用すると、謝りすぎの印象を与えてしまいます。

また、日本では「お願いします」という表現を多用するため、英語でもPleaseを付ければ丁寧になると思いがちですが、英語において「Please~」から始まる命令文は上から目線と感じられてしまうこともあるので注意しましょう。

何かを依頼したい場合は「Wolud you~?」や「I wonder if you could~?」等を使うことをお勧めします。

弊社ではネイティブ翻訳者が翻訳対応をさせていただくことで、英語圏の文化も踏まえて翻訳させていただきます。

是非お気軽にご相談ください。

伝わる社長メッセージとは

来期に向けて統合報告書やアニュアルレポートのご準備を進められている方も多いのではないでしょうか。今回はこうした報告書の社長メッセージページの見せ方のコツについてご紹介いたします。

■冒頭のご挨拶は短めにしましょう。
社長メッセージの冒頭で、日頃の感謝の気持ちやご支援をお願いするご挨拶文が、長々と綴られていませんか。日本語では丁寧な表現であっても、英語の場合は回りくどいなど、別の印象を与えてしまう可能性があります。株主が一番注目している冒頭だからこそ、ご挨拶は手短にして、重要な企業メッセージを伝えるために使うことをお勧めいたします。

■お写真によって、メッセージの伝わり方が変ります。
海外企業の社長メッセージページでは、笑顔で、自信に溢れたお写真が多く活用されています。株主に対して、自信やエネルギッシュな姿勢、またフレンドリーな企業イメージをアピールしています。ぜひ社長メッセージページで伝えたい内容に沿ったお写真を採用してみてください。

■メッセージは平易な英語で伝えましょう。
米国証券取引員会(SEC)が推奨している『プレイン イングリッシュ ハンドブック』の序文で、ウォーレン・バフェットは、バークシャー・ハザウェイのアニュアルレポートを執筆するときは、自分の姉妹に話しているつもりで平易な英語で書いていると述べています。
社長メッセージでは、伝えたい情報を整理した上で、読みやすい、プレイン・イングリッシュを意識してみてください。きっと、個々に響く企業メッセージを伝えることができるでしょう。

いかがでしたでしょうか。
ちょっとした工夫で社長メッセージページの印象は大きく異なり、また企業イメージをよりダイレクトに伝えていくことができます。

弊社では統合報告書やアニュアルレポート、サスティナビリティレポート等の翻訳から制作まで承っています。ぜひお気軽にご相談ください。

大手サービス事業会社の経営企画部様にオンライン講座(全8回)を受講いただきました。

目的:社内英文資料の品質改善
期間:2020年7月~12月
内容:オンライン講座 全8回 各回90分
添削13回
テスト2回(講座開始前レベルチェックテスト、達成度確認テスト)

プログラム内容:
第1回・第2回 基礎編
・プレイン・イングリッシュとは?
・プレイン・イングリッシュの10のポイントに沿った書き換え

第3回・第4回 単文編
・プレイン・イングリッシュで単文を書く
・プレイン・イングリッシュを数値で検証しよう
・日本語をプレインにする
・読みやすい書式・編集

第5回・第6回 パラグラフ編
・重要な情報は先頭に
・短い段落
・⼩⾒出し
・トピックセンテンス
・箇条書き

第7回 会議資料作成編
・重要な情報を先頭に
・誰が何を決議するか明確にする
・⻑い修飾節の改善
・⻑い⽂の整理

第8回 まとめ
・達成度確認テスト総評
・プレイン・ランゲージとプレイン・ジャパニーズ
・機械翻訳の活用

講師コメント:
数多くの講座と添削課題を行うインテンシブなカリキュラムでしたが、受講者様には大変熱心に受講いただきました。そして回を重ねるごとに、大変読みやすい英文を書かれるようになりました。
一般的に語学研修は、研修効果の見えにくいものですが、短期間で改善の実をあげることはできたのは、すでにお持ちの高い英語力に満足せず、課題感を持って真摯に受講してくださったおかげと感じております。日本の外への/内なるグローバル化を人材面から支えるトップ企業の皆様が学ぶ姿勢に講師としても大変強い刺激を受けました。
また、講座終了後に、受講企業様のネイティブの方から、受講者様の英文が改善された旨コメントをいただいたとお伺いしました。弊社のプレイン・イングリッシュ普及への取組みと、ネイティブのベテラン講師を総動員して展開しているカリキュラムへの自信となりました。この度は受講いただき、誠にありがとうございました。