ポストエディットをご存知ですか

近年、ChatGPTなどが普及しAI翻訳の利用が活発になっています。そこで今回は、機械翻訳の1つである「ポストエディット」についてご紹介します。

ポストエディットとは

機械翻訳した内容を翻訳者もしくは校閲者が修正することです。一度、機械翻訳が行われた内容について、誤訳や訳漏れ、ニュアンスの違いがないかを確認し修正をします。人手による通常翻訳よりも時間やコストが削減され、効率が良い翻訳方法の1つです。

ポストエディットの活用について

このような便利なポストエディットでも、すべてのドキュメントに活用できるわけではありません。あくまでも機械が翻訳するため、人間の思いや意図をくみ取ることは難しいと言われています。そのため、マニュアルなどのシンプルな文書では利用できますが、メッセージ性の強い文書は、ポストエディットではなくネイティブ翻訳を強くお勧めします。

今後、さらに利便性の高いツールが登場することでしょう。ポストエディットのような便利な方法を活用しつつ、リスクも念頭にAIとうまく付き合っていきましょう。

通訳ご依頼時のポイントとは

本記事では通訳のご依頼がスムーズに進められるポイントをご紹介いたします。

1. ご希望の通訳の種類は何でしょうか?

通訳には「同時」「逐次」「ウィスパリング」という3種の形式がございます。
それぞれの通訳について、その特徴をご紹介します。

・同時通訳
通訳機材を使用して発言を同時に訳していきます。
タイムリーな通訳が可能なためスピード重視の場面に適しています。

・逐次通訳
発言者と通訳が交互に、数センテンスごとに区切って訳していく方法です。同時通訳の倍、時間がかかります。一般的な会議やイベント、説明会、質疑応答など、多くの場面で用いられます。

・ウィスパリング
同時通訳の一種で、通訳者が通訳機材を通さず、通訳を必要とする方の耳元でささやく形で通訳をします。通訳機材を使用しないので、少人数のミーティングで、通訳を必要とされる方が1~2名の場合に適しております。

2. 必要な情報は決まっていますか?

通訳の手配のご相談をいただく際には最低限以下の情報が必要となります。
※あくまでも一例となりますのでご了承ください

・日時、会場
・対象言語(日本語と英語、中国語と英語のように双方の言語をお知らせください)
・通訳手段(同時、逐次、ウィスパリング)
・参加人数
・通訳が必要なイベント/商談の概要
(分野など、お問合せ時点で概要をいただけますと幸いです)
・参考資料や当日利用する資料の有無

3. オプションは必要でしょうか?

同時通訳をご希望の場合は通訳機材が必要になります。通訳機材レンタルが必要なのか、会場などで手配が可能なのか確認が必要です。
その他にも弊社では以下のようなオプションサービスも行っております。ご希望に応じて対応が可能ですのでお気軽にお問合せください。

オプションサービス:国際会議の会場設営/会議録の作成/ナレーション録音 など

いかがでしたでしょうか。
通訳の種類などお悩みの際は、詳細をお伺いしたうえでお客様に最適なプランのご提案をさせていただきます。通訳のご希望がございましたら、まずはお気軽にご連絡ください。

ESG投資で存在感を増すAIツール

客観的で継続的なデータ収集が実現

あらゆる投資家が、環境・社会・企業統治(ESG)への取り組みを投資判断に欠かせない情報として認識する時代になりました。また、2023年度はAIが大きく注目されました。こうした状況の下、サステナビリティ評価など、ESG関係のAIツールが注目を集めています。

AIツールがサステナビリティ評価にもたらす革新

従来のサステナビリティ評価や投資ポートフォリオ作成は、専門家による手作業を中心に行われていました。しかし、この方法は時間とコストがかかっていました。また客観性という点でも課題がありました。

近年では、AIツールを活用することで、膨大なデータを高速かつ効率的に分析し、より客観的で正確なサステナビリティ評価や投資ポートフォリオの作成が実現しています。また、リアルタイムデータの収集や分析も可能になるため、企業の取り組みを継続的に評価することができます。

あらゆる場面でAIツールが活躍

ESG投資では次のような場面でAIツールが活躍しています。

投資ポートフォリオの作成:膨大なデータを収集・分析して、ESGの基準に沿ったポートフォリオを構築。

データ管理:企業のパフォーマンス評価をする際に活躍。温室効果ガス排出量の計算や多様性目標のモニタリングなど、透明性と信頼性を高め、持続可能な成長を実現することができます。

サステナビリティ評価:ESG評価を推定し、サプライチェーンの評価や投資判断の指針とするなど、さまざまな用途で活用されています。

センチメント分析:AIとオンラインニュースソースを組み合わせたセンチメント分析ツールは、リアルタイムで分析結果を提供することで、グローバル規模での情報の流れと組織の意思決定を強化します。

AIを活用した代表的なサービス

いったいどのようなサービスでAIが活躍しているのでしょうか。代表的なサービスを簡単に紹介します。

Owl Analytics:AIと機械学習(ML)と専門家による品質管理を組み合わせ、ESGデータを投資戦略に統合します。

IBM Environmental Intelligence Suite:IBMが提供するAIを活用したSaaSソリューションです。気象データと気候変動の地理空間データを組み合わせて、持続可能な金融と投資に関する分析を行います。

Clarity AI:200カ国の3万社以上の企業のESGデータを分析し、企業のESG評価を推定します。

Symanto:数千件のソーシャルメディア投稿やその他の非構造化データソースを分析し、ESG関連問題に対するユーザーの反応を測定します。

AIツールは、ESGの未来を大きく変える可能性を秘めています。AIツールの台頭によって、より客観的で効率的なサステナビリティ評価が実現すると考えられています。