字幕翻訳とボイスオーバーについて

近年、動画を視聴して情報を得る人も多いのではないでしょうか。弊社でも、会社案内や説明会の動画配信などの字幕翻訳やボイスオーバーについて、多くのお問い合わせをいただいております。

そこで、今回は字幕翻訳とボイスオーバーについてポイントをお伝えします。

字幕翻訳について

通常の翻訳対応とは異なり、尺を合わせることが必要になります。字幕翻訳時は、1行に表示するテキストは、読点(、)が不要な程度の長さが望ましいでしょう。短めになるように調節し、読みやすく簡潔に翻訳します。限られた時間の中で一番大事な情報を伝えるために、直訳より意訳のほうが字幕翻訳に使われています。

尺合わせについて

1秒間に4文字を目安にできるだけ端的に訳出し、その後のボイスオーバー時に、動画内にきちんと音声が収まるように、尺合わせをしています。人間が視覚から得る情報量は、全体の約80%を占めるとされているため、いかに重要な情報を時間内に訳出するかがポイントになってきます。

話者の特徴について

オリジナルの動画が英語の場合、日本語では話者の特徴にも気を付ける必要があります。どのようなイメージや雰囲気にしたいのか事前に把握し、適任のナレーターが担当できるようにします。例えば、「○○だわ」と「○○なのだ」では、動画の印象も異なってきます。聞き手にとっては、語尾1つで印象が変わります。

上記のように、通常の翻訳とは異なり注意すべき点がありますが、適任の翻訳者で対応することで、品質の高い、字幕翻訳やボイスオーバーとなります。

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動画の英語化は字幕?吹き替え?

コロナの影響で需要が増えている決算動画の英語化についてご紹介します。

新型コロナの影響で決算説明会に参加できない投資家のために、説明会動画を開示する企業様が増えております。弊社にも動画の英語化の問い合わせが増えてきておりますので、今回は動画の英語化についてご紹介します。

動画の英語化方法には「字幕作成」と「吹き替え(ボイスオーバー)」の2通りあります。
それぞれのメリット、デメリットをご紹介します。

【字幕作成】
 メリット:
 元の音声が残るため、発話者の雰囲気が伝わりやすい。
 音を出せない状況(電車の中や公共の場)でも情報を得ることができる。
 デメリット:
 字数制限があるため、話している情報を削らなければならない場合がある。
 字を目で追うことに集中して、動画自体の情報が入りづらい場合がある。

【吹き替え(ボイスオーバー)】
 メリット:
 映像自体の内容に集中することができる。
 字数制限なく、もとの情報をより正確に届けることができる。
 デメリット:
 オリジナルの音声が聞けないので、発話者の雰囲気が伝わらない場合がある。
 ナレーターの話し方(ネイティブかどうか等)で印象が左右される場合がある。

吹き替えのオリジナル音声のデメリットに関しては、ボイスオーバーといって元の音源も音量を小さくして一緒に流すことで解決できます。ただし、どちらも一長一短ですので状況や優先したいことに合わせて選ぶのが良いでしょう。
迷うことがあればぜひ弊社までご相談ください!