[2021.12.03]

独自の意見をはっきりと発信し、異なる価値観を認められる人に
グローバル社会・DX時代を生きる高校生へエール -都立高校でキャリア教育支援授業を実施

株式会社エイアンドピープル 代表取締役 浅井満知子が、東京都立第一商業高等学校の2年生にキャリア教育支援授業を行いました。

■事前課題

授業に先立ち、浅井は生徒に事前アンケートを実施しました。「将来、人間としてどのような大人になりたいか」などの問いに対し、生徒からは、「人として尊敬されるような大人になりたい」「躊躇なく人を助けることができる大人になりたい」という、個性豊かな回答が揃いました。

■生徒に伝えたかった3つのこと – 当日の授業の様子

「DX時代の未来の仕事」と題し、45分の授業を行いました。浅井が10代の生徒達に伝えたかったことは3つです。

1つ目は「失敗を恐れない」。2度の当社の倒産危機の直後、ビジネスチャンスを掴んで今へと繋げた実体験と絡め、「リスクは避けて通るものではなく、うまく付き合うもの。失敗しても学習し立ち直る『レジリエンス力』を高めてほしい。」と話しました。

2つ目は「多様性を認め、独自性を持つ」。インターネットの普及により、国境のボーダレス化・グローバル化が進み、またロボットやAIとの共存が加速しています。世界の人々との異なる価値観を認め合い、既成概念にとらわれず新たな発想を形成する、そうした力を培ってほしいと力説しました。

反復の暗記で済むことは、将来AIに取って代わられます。そのために『レジリエンス力』や『独自性』が大切になるのです。

3つ目は「プレイン・ジャパニーズ」。プレイン・ジャパニーズとは、「速く・効率的で・理解しやすい」コミュニケーション術で、迅速で的確な判断を下すための手段です。2019年に、国際標準化機構(ISO)がプレイン・ランゲージを国際規格とすることを採択し、今後世界の言語のプレイン化が進むことが必須です。グローバルなコミュニケーションへの意識改革と、AIとの親和性を高めることの重要性を理解して、今から日常的にプレイン・ジャパニーズを練習し、習得してほしいと伝えました。

授業内では、「将来、どのような大人になりたいか?」という浅井の問いに、「“そこそこ”の大人」と答えてくれた生徒に対し、「“そこそこ”ってどのくらい?あいまいな言葉を避け、具体的な言葉で表現する力がこれから必要になってきます。」と“生レクチャー”する場面もありました。

この授業を通じて、これからの日本を担う高校生に何らかの“気付き”があったことを願っています。

■都立第一商業高校のキャリア教育支援事業とは

同校では、起業家や経営者からビジネスに関する考えや経験談を直接聞くことで、生徒達の職業観やビジネスシーンにおける課題解決方法を育てていくことを目的として、キャリア教育支援事業が実施されています。東京商工会議所渋谷支部からのご紹介で、この度浅井が講師としてお声がけいただきました。

【授業概要】
授業名:キャリア教育支援授業
日時:2021年11月16日(火)6限授業(14:15~15:00)
対象者:2年C組生徒 32名
場所:都立第一商業高等学校 2年C組教室
講師:浅井 満知子(株式会社エイアンドピープル 代表取締役)
東京商工会議所 評議員、国際標準化ISO/TC37プレイン・ランゲージ委員、JPELC 代表理事、CCCJ 理事。
1998年 翻訳・通訳会社「エイアンドピープル」設立。
2019年 日本初のプレイン・イングリッシュの普及推進団体JPELC(ジャパン・プレイン・イングリッシュ・アンド・ランゲージ・コンソーシアム)設立。

「“そこそこ”ってどのくらい?」と高校生に生レクチャーする場面も。

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