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vol.8 竹下 徹也さま

株式会社大気社 管理本部 総務部法務課

今求められるのは、環境への配慮や省エネにつながる技術、そして意識

A&Peopleでは、アニュアルレポート、株主通信などの翻訳・制作などをお手伝いさせていただいています。大気社の最新の技術についても興味深いお話をしていただきました。

「People」第8回目は、株式会社大気社 管理本部 総務部法務課の竹下さまのご紹介です。

A&Peopleでは、アニュアルレポート、株主通信などの翻訳・制作などをお手伝いさせていただいています。大気社の最新の技術についても興味深いお話をしていただきました。

[取材者:佐藤 朝美]

エネルギー・水・空気を通して、快適な環境を提供

大気社は1913(大正2)年に「建材社」という社名で創業され、創立60周年を迎えた1973(昭和48)年から現在の社名で事業を展開されています。 まず、事業の二本柱である「環境システム事業部」と「塗装システム事業部」についてお話をうかがいました。

環境システム事業部では、オフィスビル向けの大規模空調や化学工場や半導体メーカー向けのクリーンルームなどの産業空調を手がけています。以前、新聞に『商品は空気です』というキャッチフレーズの広告を出していたことがあるのですが、快適な労働環境、住環境にはこの空気とエネルギー・水の三要素が欠かせません。大規模なオフィスビルは、人口密度が高く、オフィス機器による熱負荷も大きいので、空調で空気の流れをコントロールしなければ、快適さが損なわれるだけでなく、衛生上の問題も出てきますから。

「<エネルギー・水・空気>が我が社の提供しているサービスの3つのキーワードです」

お客様の要望に応じて、空調設備だけでなく、衛生設備、給排水設備、電気設備、消防設備の設計・施工も手がけられるそうです。空調と塗装はジャンルの異なる事業のような気もしますが、とお聞きしたところ、「実はもう一本の柱である塗装も、空気の流れをコントロールする空調技術から派生したものなんです。塗装システム事業部では、主に自動車工場の塗装プラントを手がけています」 自動車メーカーをはじめ企業の海外進出に伴い、この分野では売り上げの約半分を海外が占めるとのお話でした。

今求められるのは、環境への配慮や省エネにつながる技術、そして意識

「“人目につきにくい”事業だからこそ、一人ひとりがコンプライアンス意識を持つ事が重要です」

どの企業でも環境が一つのキーワードになっています。大気社さまで“環境”によるニーズの変化があるかどうか、おうかがいしてみました。

空調、つまり空気の循環には大きな力、大きなエネルギーが必要です。ですから、効率の良い空調を実現してエネルギーを節約できるように、大気社では独自技術の開発にも力を入れています。
その一つが、変化する外部条件に応じて運転を最適化し、熱源システムの省エネルギーを実現する『熱源最適制御システム』。「オフィスの一室にOA機器を一つ増やしただけでも環境は微妙に変わるんです。それを適時計算して空調をコントロールするわけです。

環境への配慮に関する技術では、大気汚染の原因となるVOC(揮発性有機化合物)を工場外に出さずに処理する『直接燃焼排ガス処理装置』などがあるそうです。

塗装では、塗料スラッジの回収システムがあります。自動車の塗装ブースにおいて、車体につかない分が出ますよね。この量が、国内の自動車工場だけで年間約16,000tにもなるんだそうです。これを回収することで、有害な廃棄物を減らせるんです。

大気社さまは、事業そのものが環境への配慮、省エネに結び付いているのだなと改めて実感いたしました。

ご担当は法務なので、コンプライアンスについてもお聞きしてみました。

環境技術や環境に対する意識は、社員一人ひとりがもたないといけないと思っています。大気社が手がけているのは“人目につきにくい”事業ということもあって、消費者が直接口に入れる食品のように、何か問題が起きたときにあっという間にメディアで広がるということはないかもしれません。
でも、だからこそより厳しくコンプライアンス意識をもち、より厳しく自分を律していかないと、企業としての社会的責任は果たせないと思うんです。作るもの一つ一つの規模が大きいので、起きる問題も大きなものになりかねませんから。

2008年度版アニュアルレポートは、A&Peopleがデザインから印刷までお手伝いさせていただきました

いつでもプロとしての提案の姿勢を――A&Peopleへの期待

「A&Peopleさんへは、いつもプロの立場でデザインや企画など提案の姿勢を忘れずに今後もお仕事していただけることを期待しています」

A&Peopleでは、アニュアルレポートの翻訳・制作、株主通信の制作のほか、会社のプロモーションビデオの制作もお手伝いさせていただきました。

最初に依頼させていただいたのは、デザインがいいなと思ったからなんです。制作に際しては、メールに対してもすぐに返事をいただけ、コミュニケーションの反応が速いので、仕事が気持ちよく進められますね。

仕事のしやすさ、気持ちよさは弊社でもとくに大切にしている点です。たいへんうれしい評価のお言葉をありがとうございます。

アニュアルレポートなども、会社や業種によってコンテンツが変わってくると思うんです。とくに私どものような企業は規模や内容の点で見せ方が難しい部分があると思うのですが、そういう点を把握した方に協力をしてもらえるので、担当者としてはとても助かります。今後担当者が変わっても、積極的に助言をしていただいて、成果物のデザインや質のレベルが変わることのないようリードしていただければと思います。

常に目指すゴールに行き着けるよう、受動的に作業をするだけでなく、こちらからも随時提案をさせていただきたいと思います。

最後に、竹下さまのリフレッシュ法をお聞きしました。

身体を動かすことですね。来年で4年になるのですが、空手をやっています。筋トレに力を入れすぎて、逆に身体を壊してしばらく練習ができなかったりするんですが(笑)

竹下さまの穏やかでソフトなお人柄のイメージからは空手に打ち込まれている姿は大変意外な気もします。他にご趣味は?とうかがうと、ほんの一瞬ためらわれてから「細かいものを作るのが好きなんです。1mmくらいの小さな部品から船の模型を組み立てる、達成感がたまりません。出来上がると、飾るために部屋の模様替えまでするんですよ」。空手に模型、何だか面白い組み合わせですが、竹下さまの多趣味ぶりがうかがえます。やるからにはトコトン真剣に!という竹下さまの姿勢を私も見習わせていただきます。