英語圏でのマイナス表記をご存知ですか?

弊社ではIR資料の翻訳を多くお手伝いさせていただいております。その中でも今回は財務諸表を翻訳する際に、注意が必要な点をご紹介します。

日本では財務諸表において数字のマイナスを表す際に「△」が広く用いられています。しかし、日本以外の国では△はマイナスの意味として伝わりません。△の記号をマイナスとして表現するのは日本独自の文化のためです。

欧米では財務諸表でマイナスを表す際は一般的には括弧が用いられます。
例:「マイナス2.3%」の表記
日本:△2.3%
欧米:(2.3%)

英語版のIR資料内で日本形式の△を使用すると、正しい意味として読み取ってもらえないリスクがあります。また、英語圏ではパソコンで全角の文字が使用できないため、すべて半角文字が使われます。△も全角の記号であるため、△表記のままWebにアップした場合、文字化けしてしまい、欧米投資家に正しく見てもらうこともできなくなってしまいます。

弊社ではIRに精通したネイティブの翻訳者が対応しておりますので、このような文化についても読み手にとって自然で読みやすい翻訳のご提供が可能です。マイナスの表記以外にも英文のルールで不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。