英語では、人や場所などの固有名詞は大文字で表記することはご存知でしょうか。

固有名詞の特性については以下が挙げられます。

・常に大文字ではじめる

・不定冠詞a/anをつけない

・複数形にならない等

~ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの違いについて~

日本人にとって、ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーは、

単に犬種の一部であり、日本語での表記も至って変わらずカタカナでの表記です。

英語では、golden retriever、Labrador retrieverと表記します。

同じ犬種の一部ではあるがなぜ、キャピタライズされるのでしょうか。

■なぜ、Labrador retrieverと表記するのか

ラブラドールは、出身地名にちなんで「ラブラドール」と呼ばれるようになりました。

地名は固有名詞にあたるため、英語ではLabrador retrieverと表記します。

このように、固有名詞を英語で表記する際には、注意が必要です。

ラブラドールレトリバーのように、一見、単純な犬種だと見受けられる言葉でも 英語表記の場合には、固有名詞扱いとなるのです。

英語表記された固有名詞の特性を理解することで、ライティングの際はもちろんですが、リーディングの際にも新たな気づきや発見があるかもしれません。

テクノロジーで株主投票を民主化する

個人投資家も委任状投票が簡単にできる未来

昨年、資産運用会社大手のブラックロック社は、機関投資家を対象にテクノロジーを活用して委任状投票をより簡単に行えるプラットフォーム「Voting Choice」を導入しました。そして今年、英国で投資信託を行う個人投資家の一部にもVoting Choiceが提供されるようになりました。

年金基金が票を独占する時代の終わり

これまで委任状投票を利用してコーポレート・ガバナンスに積極的に関与してきたのは年金基金が中心でした。しかし、個人投資家を含むより多くの投資家がより簡単に、より効率的にコーポレート・ガバナンスに関与できるような仕組み作りに大手投資機関が取り組み始めています。Voting Choiceもその流れの一環です。

年金基金以外の株主がVoting Choiceを使って委任状投票を行うようになることで、今までより多様な考え方をもつ株主が投票するようになります。それにより、企業の経営陣は重要なガバナンス問題に対する幅広い株主の意見を知ることになります。

ブラックロック社CEO ラリー・フィンク氏は、浸透には時間がかかるとしながらも、Voting Choiceが株主民主主義の土台を強化し、ガバナンスに革命を起こすと予測しています。

不明瞭な未来にプレインランゲージで備える

これまで、IRの対象は主にファンドマネージャーや機関投資家を中心とする、金融プロフェッショナルでした。しかし、この一連の動きで、より多様な投資家層へIRの対象が変化していくことを意味します。この変化はゆっくりと、スピードを変えながら進んでいくことが予測されます。

個人投資家が好むトピックスや投票事項の傾向を予測し、具体的に対応することも一つのIR戦略です。その際、株主コミュニケーションにおいて専門用語を使わず、プレインランゲージを使うことは、オーディエンスの変化のスピードにかかわらず有効で堅実な戦略であると言えます。

2022年のIRトレンドは?

早くも2月に入り、今年がどのような年になるか描く機会も増えたのではないでしょうか。未来に何が起きるかはわかりませんが、経験、指針、期待などから未来のトレンドを予測することは可能です。2022年のIR関係者がチェックすべきトレンドのトップ10を紹介します。

1. IRオフィサーの新しい形
企業と投資家の関係が変わり、IRオフィサーの役割も変わります。

2.アクティビストの視点で考える
受動的ではなく能動的な姿勢でアクティビズムに対応することが求められます。

3.誰もがESGに取り組む時代へ
中小企業もESG戦略とコミュニケーションを強化していきます。

4.グローバルからローカルへ
多国籍企業が新型コロナウイルス関連のハードルや障害を乗り越えるために必要とされる変化です。

5.職場の進化
リモートワークや在宅勤務、週休3日など、従来的とは異なる働き方が定着します。新旧のバランスを見つけること、関連するコミュニケーションが重要になります。

6.世代間プレッシャーへの対応
異なる世代の人材や顧客と効果的なコミュニケーションをとり、人材を維持できるようなコミュニケーションが求められます。

7.ベビーブーマーの高齢化
後継者育成と関連するコミュニケーションが課題となります。

8.予期できない出来事に備える
2022年も不安定な環境が予測されます。その中で業績や財務状況など、企業と投資家の両方にとって大切なことをしっかりと伝えることが求められます。

9.気候変動への対応の強化
気候変動に関する問いに、より広い専門知識を身につけ、バランスの良い回答を提供する必要があります。

10.デジタイゼーションに伴う痛み
カスタマーサービスの待ち時間や顧客体験の質にばらつきがあることに消費者はフラストレーションを感じています。そのため、より個人のニーズにあった接客サービスへの新しい需要が生まれています。

詳細は今後のメルマガで配信予定ですので、ご期待ください。