言葉選びの大切さ

読み手にメッセージを伝えるためには言葉選びが非常に大切です。
ペンシルベニア大学の准教授Delphine Dahan氏は「不適切な用語を
選んだために、意味が伝わらなくなってしまうことがあります。
何かを表現するにあたり、自分にとっては一番効果的な用語でも、
他の人にはまったく意味が伝わらない場合もあるのです」
と説明しています。

同氏の発言は翻訳で使用する英語表現にも当てはまります。

美容院を例に見てみましょう。
美容師がお客様の頭を洗う際、水の温度が適切かどうかを
確認するのに、日本ではお客様に「熱くないですか」と聞きます。
この日本語を直訳して英語にすると「Is the water not hot?」
となります。この直訳は、英語話者にとっては非常に不自然に聞こえます。

たとえば米国では、
「How is the water temperature?(温度は大丈夫ですか?)」
または「Is the water too hot?(熱すぎませんか?)」
と聞きます。

選ぶ単語や表現方法が「正しい」か「間違っている」かは、
文化、世代、状況などのコンテクストにおいて一般的に使用される
表現かどうかによって決まります。

メッセージを明確に伝え、適切な使用方法を学ぶためには、
リアルな英語を使用している素材で英語を学習することが役立ちます。

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◆参考・出典一覧
https://omnia.sas.upenn.edu/story/widening-lens-language-study